
「子どもの鼻水が止まらなくてかわいそう」「鼻詰まりで寝苦しそう…」
子どもは上手に鼻をかめないため、ちょっとした鼻水や鼻詰まりでも息苦しくなってしまいます。調子が良くなったと思ったらすぐぶり返してしまうことも、小さな子どもにはよくあることでしょう。
本記事ではなぜ子どもの鼻水・鼻詰まりが起きるのか、その原因と対処法について詳しく解説します。
鼻水・鼻詰まりが止まらない原因
鼻水・鼻詰まりが起きる主な原因は以下の3つです。
- 感染症にかかっている
- アレルギー症状が起きている
- 異物が入っている
それぞれの原因と詳しい症状について詳しく見ていきましょう。
感染症にかかっている
ウイルスや細菌などに感染して風邪やインフルエンザにかかると、鼻水・鼻詰まりが起きる場合があります。感染症は幼稚園・保育園・小学校などの集団生活によりかかるケースが多いです。風邪をひいてしばらくすると黄色や緑色をした粘り気のある鼻水が出るのは、死滅したウイルスや細菌が混ざっているためです。
アレルギー症状が起きている
花粉・ダニ・カビが原因のアレルギー症状が起きると、透明でサラサラした鼻水が止まらなくなります。鼻水と同時に目の痒みやくしゃみも起きるならアレルギー症状の可能性が高いでしょう。
異物が入っている
乳幼児の場合、鼻に異物を入れてしまったことで鼻水・鼻詰まりが起きているケースもあります。鼻水の他に以下の症状がある場合は異物の可能性が高いため、スマホのライトなどで照らして鼻の奥を確認してみてください。
- 片方の鼻からだけ鼻水が出ている
- 鼻水に血が混じっている
- 悪臭がある
もし異物を見つけても自分で取ろうとしてはいけません。さらに奥に入ってしまい窒息してしまう恐れがあるためです。異物を発見した、上記のような症状が出ているなど場合は早急に耳鼻科を受診しましょう。
自宅でできる鼻水・鼻詰まりの対処法

感染症やアレルギー症状による鼻水・鼻詰まりで子どもが辛そうな場合は、以下の方法でケアしてあげましょう。
- 加湿器で室内の乾燥を防ぐ
- 体や鼻を温めて血流を良くする
- 鼻吸い器で鼻水を取り除く
これらの対処法を行うことで寝苦しさを解消する効果が期待できます。各対処法のポイントを解説していくので、ぜひ実践してみてください。
加湿器で室内の乾燥を防ぐ
加湿器で室内の乾燥を防ぐと鼻水・鼻詰まりの症状が和らぎやすくなります。これは鼻粘膜が乾燥することで刺激に敏感なドライノーズ(乾燥性鼻炎)という状態になるのを防ぐためです。
室内の適切な湿度は40~60%です。60%を超えるとカビやダニが発生しやすい環境となるため、加湿のしすぎには注意してください。
体や鼻を温めて血流を良くする
鼻粘膜の血行不良で血液が溜まり鼻詰まりが起きている場合、体や鼻を温めて血流を良くすることで鼻通りが良くなる可能性があります。体力がある状態なら入浴で全身を温めるのがおすすめです。タイミング的に難しい場合はストレッチや有酸素運動を行うと良いでしょう。
風邪で入浴や運動が難しい場合、温めたタオルを鼻に当てるだけでも症状の緩和が来た気でいます。ただし、小さい子どもに使う際には呼吸困難にならないよう注意してください。
鼻吸い器で鼻水を取り除く
鼻水が続く場合は鼻吸い器で取り除いてあげると、息苦しさの解消に役立ちます。鼻吸い器には様々な種類がありますが、おすすめは手軽に使えてお手入れもしやすいスポイトタイプです。
乳幼児の間は度々鼻水・鼻詰まりに悩まされることがあるため、自宅に1つ用意しておくと良いでしょう。
受診が必要な鼻水・鼻詰まりの見分け方
子どもにはよくある鼻水・鼻詰まりですが、以下のような症状がある場合は小児科や耳鼻科の受診が必要です。
- 症状が2週間以上続いている
- 食欲不振やミルクの飲みが悪い
- 発熱・咳などの症状もある
- 耳を触ったり痛がったりする
- しっかり眠れない状態が続いている
放っておくと慢性副鼻腔炎や中耳炎などを引き起こす恐れもあるため、早めに受診してください。
子どもの鼻水・鼻詰まりは自宅ケアが大切!必要に応じて受診しよう
子どもの鼻水や鼻詰まりは日常的に発生することが多いですが、自宅で適切にケアすることで、症状の軽減が図れます。加湿・血行促進・鼻吸い器の使用など家庭でできる対策を実践しつつ、必要に応じて医師の診察を受けましょう。